「第44回日米大学野球選手権大会」(7月8日~13日、米国)に出場する侍ジャパン大学日本代表メンバーの選考合宿が始まり49人が参加。今秋のドラフト候補に挙がる上武大・進藤勇也捕手(4年=筑陽学園)は持ち前の長打力と、広角へのミート力をアピールした。「調子はあまりよくはないんですが。ボールにコンタクトするのが自分の持ち味でもあるのでそれなりにはできたと思います」と、感触を口にした。

3月中旬に痛めた右手首のケガから復帰したばかりで「痛みは全然ない。あとは、数をこなして痛みの不安を拭い去るだけ」と、前向きに捉えた。

進藤には、今回の選考合宿で楽しみがある。初選出された専大・西舘昂汰投手(4年=筑陽学園)の球を受けることだ。高校時代はバッテリーを組み、3年春、夏の甲子園に出場。西舘昂は高校時代は130キロ台中盤がアベレージも、今春には最速152キロを記録するなど急成長。進藤は「西舘は努力で評価をあげた。楽しみですね。早く150キロを超える伸びのある球を受けたいです」と、心待ちにした。

合宿前には、西舘昂に電話で「俺の球は捕れないよ(笑い)」と挑戦状をたたきつけられた。「いや、もう絶対に捕りますから(笑い)」と、負けるつもりはない。お互いに成長を披露し、4年ぶりに息の合ったバッテリーを見せつける。【保坂淑子】