3部優勝の大正大が、2部東農大との接戦を制した。1勝1敗とし、第3戦に持ち込んだ。21年春以来の2部復帰へ、王手をかけた。

4回1死一、三塁、暴投で1点を先制。7回2死、9番の津田誠吾内野手(3年=東北)が、甘く入った直球141キロをとらえて左翼スタンドにソロ本塁打を放ち、貴重な1点を追加した。「正直、自分が1番びっくりしています。先の塁を狙おうと全力で走っていたら、歓声が聞こえました」。練習試合もあわせて大学初本塁打が、入れ替え戦の舞台で飛び出し「ついているなと思います」と笑った。

先発の棚原幸(こう)投手(3年=日大三)は、スライダーとツーシームを低めに集め、自己最速の143キロをマーク。6回1/3を被安打2の1奪三振、102球と試合をつくった。春のリーグ戦は調子を崩し、2試合のみの登板だったが復調。「春はチームに迷惑をかけたので、いい投球ができてよかった」とほっとした表情。大内康至監督は「私が見てきた中では一番よかった。期待以上でした」とねぎらった。

1勝1敗で迎える第3戦へ、津田は「みんなで気持ちを引き締めて、明日も勝ちます」と2部昇格を見据えた。