神様、仏様、近藤様! ソフトバンク近藤健介外野手(29)が2点差の8回に逆転3ランを放ち、4カード連続の勝ち越しを呼んだ。楽天の内から右翼席中段に弾丸ライナーで突き刺し、キャリア最多に並ぶ特大の11号。得点圏打率は驚異の4割に良化し、打点42はリーグ単独トップだ。試合のなかった首位オリックスには0・5ゲーム差に接近。3位ロッテにも2ゲーム差をつけた。

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打球を見上げた瞬間、近藤はバットを放り投げた。ドヤ顔で一塁へ歩き出す。本拠地の大歓声に包まれ、インパクトから約6秒後、弾丸ライナーが右翼席に突き刺さった。「打った瞬間は完璧でした。覚えてないです。本当に」。興奮冷めやらぬ状態で、ヒーローはお立ち台に上がった。

0-2の8回。1番中村晃の左前打、2番牧原大の四球で巡ってきた好機を3番が一振りで仕留めた。逆転の11号3ラン。今季67試合目にして、日本ハム時代の21年に記録した自己最多11本塁打に並んだ。量産の要因を問われると「(本拠地が)ペイペイドームになったからじゃないですか?」と苦笑い。ホームランテラスの恩恵だと主張したが、この日はスタンドの中段まで届く推定135メートルの特大アーチだ。7回まで岸の前に無得点だっただけに、鬱憤(うっぷん)を晴らす1発。藤本監督も「近藤君に救われました」と胸をなでおろした。

シーズン長打率5割を目指し、オフの自主トレから振り込んできた。「選手としてやっぱり成長したい」。置きティーのスタンドは胸の高さまで上げて打つ。「抜けてきた変化球をしっかり打てるように、です」。今年1月、近藤は自主トレ先の徳之島でそう語っていた。この日のアーチは楽天内の4球目、高めに浮いた内角スプリットを仕留めた。通算打率3割5厘のヒットメーカー。進化を目指して努力し、結果を出している。目標の本塁打数は「20本くらいはいきたい」。

交流戦は打率4割1分3厘。“首位打者”に輝いたが、リーグ戦再開後は直近5試合で2安打とやや小休止していた。「最近打てていなかったので、あの1球に関しては空振りでもいいやと思って」。得点圏打率4割はパ・リーグで断トツ。打点42もリーグ単独トップに浮上した。

試合のなかった首位オリックスには0・5ゲーム差に接近。3位ロッテにも2ゲーム差をつけた。30日は移動ゲームで敵地西武戦。指揮官は「選手はしんどいと思うけど、今日の勝ちで気持ちよくいけるんじゃないかな」と、最後まで近藤に感謝した。【只松憲】

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