巨人が延長12回の死闘を制し、2連勝となった。試合時間は4時間44分。両軍がベンチ入り投手全員を使い切る総力戦に勝利した。

先手を最高の形で奪った。1回無死満塁から4番岡本和が19号の先制満塁アーチを放った。岡本和は3年ぶり2本目のグランドスラム。打者4人で4点を先行した。初回4番の満塁ホームランは92年原辰徳以来、球団では2人目となった。3点差とされた2回も無死満塁から秋広が左犠飛で追加点を奪った。

打線の援護を受けた先発グリフィンは波に乗りきれなかった。5回途中で8安打5失点で降板。1回に1失点すると、3回は鵜飼に2ランを被弾。5回、細川、石川昂と適時打を浴び、同点に追い付かれた。

6回以降は投手陣が粘った。11回まで0行進が続いた。再び試合を動かしたのは、この試合でプロ野球史上521人目の通算1000試合出場を達成した梶谷だった。延長12回1死二、三塁から中前適時打。勝ち越しの2点をもたらした。12回裏は8番手の田中千が1死二、三塁から暴投で1点差に迫られたが、同点は許さず。最後は打者1人を9番手のビーディが締めた。

両軍ともベンチ入りの投手9人全員を起用。まさに総力戦をものにした。

▼中日-巨人戦は各9人ずつ18投手が登板。両軍合わせて18人以上が登板は、07年10月4日中日(10人)-広島(9人)戦の19人、13年9月4日ソフトバンク(10人)-日本ハム(8人)戦の18人に次ぎ10年ぶり3度目。今回も含めてすべて延長12回の試合だった。

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