首位攻防戦で起死回生のアピールを見せよ! 

阪神佐藤輝明内野手(24)に、岡田監督が“最後通告”で危機感をあおった。5日の広島戦で1軍再昇格後、4試合で15打数1安打。計5三振と悩める日々が続いている。指揮官も「打てそうにないなあ、あんまなあ。俺はそう思うな。なんかこう…そら、姿な」と明るくはない。

前夜のヤクルト戦は左の高橋が先発だったが、佐藤輝をスタメンで起用した。右の渡辺諒を使う手もあったが? そんな話を振られると「それやったら、終わってしまうやんか。別に俺はかめへんけど、終わってしまうと思うよ、今度は」。我慢しての起用が続くか、と返され「だから、終わってしまうか、終わらんかやろ。もっとええ選手で、あかんようになったの、いっぱいおるやんか」と言い切った。

岡田監督はプロ野球選手としての今後を占う、危機的状況にあるとみている。今季はいずれもチーム2位の9本塁打、38打点を挙げているものの、打率は2割1分9厘。6月下旬には「野球以外のところも見られているぞ」と平田ヘッドコーチから伝えられ、2軍降格。練習から懸命に取り組んでいるが、結果には結びつかない日々だ。

11日のDeNA先発は左の笠原。指揮官は「使う使う、そら。両方見たいよ、打つのも見たいし、打てんのも見たい」とスタメンを予告。「今まで打ててないのをどうやって打つか。もうゲームの中でしか見られへん。練習でええとか悪いとか、そういう判断ない。こんだけ試合出てて、はっきり言うて」と、とにかく結果を求める。

佐藤輝は、岡山に在住の母方の祖父母が観戦予定の一戦に向け、「いいところを見せられるように頑張ります」と力を込めた。倉敷マスカットスタジアムには、楽天の秋季キャンプを見に行ったこともある。思い出の地で復活してみせる。【中野椋】

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