阪神が接戦を制し、優勝へのマジック29を初点灯させた。

試合後、岡田監督は「まだまだそらあれよ、全然関係ないよ」とマジック点灯についてコメント。「優勝争いの中、普通のプレーが難しくなってくることもあるか」と振られると「え、どこと優勝争いしてるの? 分からんけど、俺らは1つずつ勝っていくだけやんか。別に優勝争いとかしてないで」と、“岡田節”であらためて平常心を強調した。現日程での最短Vは9月5日。

先発大竹耕太郎投手(28)が初回に先制点を献上したが、直後2回の攻撃で打線が奮起。木浪聖也内野手(29)の左前適時打で同点に追いつくと、近本、中野の連続適時打で勝ち越し。5安打4得点と、相手先発九里を攻め立てた。

大竹はその後、2回に1失点。6回2死二塁から上本に3失点目の適時打を浴びた所で降板となった。7月26日巨人戦(甲子園)以来、中20日で臨んだマウンド。追い上げを許しながらも、6回途中7安打3失点と粘りを見せた。

その後は2番手桐敷が回またぎで1回1/3を無失点。8回、9回と救援陣が無つなぎ、リードを守り切った。

勝てばマジック点灯の前日15日の同戦では、連勝が「10」で止まる失点で逆転負け。一夜明け、佐藤輝をスタメンから外すなど打線テコ入れして臨んだ一戦だった。18年ぶりの「アレ」へ、一日遅れのマジック点灯を決めた。

▼阪神が広島に勝ち、優勝マジック29が点灯した。2位以下で唯一自力Vが残っていた広島は残り全勝で92勝48敗3分け、勝率6割5分7厘。阪神は残り37試合のうち広島戦8試合に敗れても他カードで29勝すれば92勝47敗4分け、勝率6割6分2厘で上回る。2位以下の5球団に自力Vがなくなり、M29が出た。00年以降、セ・リーグで最初にマジックが出て優勝を逃したのは07年中日、08年阪神、10年阪神の3度あり、阪神は「M点灯→V逸」を2度続けているが、今季は逃げ切れるか。なお、現日程の最短Vは9月5日。

【プロ野球 順位表】