関西学生野球の関大・早瀬万豊(かずとよ)監督(65)が今秋のリーグ戦を最後に勇退することが24日、分かった。

14年1月に母校の監督に就任。今年6月に65歳になり、10年目のシーズンで区切りをつけることになった。

早瀬監督は関大のエースとして活躍し、社会人野球の日本生命では投手、コーチ、監督それぞれで都市対抗で優勝。監督時には後に中日、大リーグ、阪神で活躍した福留孝介や「ミスターアマ野球」と呼ばれた杉浦正則投手を指導した。

ドラフトの超目玉だったPL学園(大阪)・福留が、意中外の球団の近鉄の指名を拒否して日本生命入りした際、社会人としても野球人としても成長できるように導いた。人としての大成にも気を配る指導者だ。

関大監督就任1年目の14年秋に39季ぶりのリーグ優勝を果たし、昨年秋まで短期間で6度優勝。元阪急のエースだった山口高志コーチらと選手の育成に力を注いで名門を立て直し、19年の明治神宮大会では準優勝した。