大体大が大産大をタイブレークで下して、白星発進となった。

主将の弓埜祥太郎内野手(3年=履正社)が決勝の2点打を放った。タイブレークの10回1死二、三塁。4打席無安打だった弓埜に打席が回ると、初球から振り抜いた。「全然打てていなかった。最後にめちゃくちゃいいところで回ってきたので、絶対に打つことしか考えていなかった」。甘く入ったカーブに少し詰まりながらも左翼手の頭上を越える2点適時二塁打。主将の一振りで勝ち越し、その後打線がつながってこの回一挙7得点で試合を決めた。

今春リーグでは全試合4番だったが、左右の打線の並びを考えて3番に座った。弓埜は「4番はかえすことが必要ですけど、3番はつないで、先頭でも出ないといけない」。役割は変わったが、ここ一番で走者をかえして得点に結びつけた。

今秋からは小学6年以来の主将を任された。「チームをまとめてやっていかないといけないが、とにかくチームが勝つことだけを意識している。自分の成績ももちろんですが、とにかくチームが勝てたらそれでいい」とチーム第一に考える。19年春以来優勝からは遠ざかっているが、「自分がキャプテンで優勝して神宮に行きたい」。まずは先勝し、勝ち点獲得へ前進した。