ロッテ佐々木朗希投手(21)の次回登板は、ベルーナドーム初見参となりそうだ。吉井理人監督(58)が11日、佐々木朗の今後について「彼の体調次第になるんですけれど、順調だったら中6、7日でやっていきたいと考えています」と説明。左脇腹などを含めて体調に問題がなければ、復帰2戦目は17日か18日の西武戦(いずれも午後1時開始、ベルーナドーム)で先発する見込みだ。西武戦は過去4度先発してきたが、敵地でのマウンドは自身初となる。

佐々木朗は10日のオリックス戦で、左脇腹肉離れから48日ぶりに復帰登板を果たした。球数などの制限を設けての登板だったが、3回45球を投げ、2安打2奪三振1失点。今季3敗目は喫したが、上々の第1歩を踏み出した。指揮官は今後の球数などについて「肩をビルドアップしていく。球数を増やしていきたいと思います」との方針を明かした。具体的な数字は言及しなかったが、上限を少しずつ増やしながら、登板を重ねていく予定だ。

今季は残り22試合。首位オリックスとは2連敗したことで12ゲーム差と開き、勝率1位でのリーグ優勝はかなり厳しい状況となった。さらにクライマックス・シリーズ(CS)進出に向けても、4位楽天に3差まで縮められており、3位ソフトバンクを含めたCS争いも激しくなってきた。佐々木朗が中6日もしくは中7日で登板を続ければ、今後に最大で4試合の登板が可能。無理はさせない方針だが、最速165キロ右腕の力は必要不可欠だ。

佐々木朗にとっても、勝ち抜いた先のCSファーストステージ(10月14日開幕)が、完全復活を示す舞台となりそうだ。【鎌田直秀】