中大が国学院大に競り勝って雪辱し、1勝1敗とした。

前日は、国学院大のドラフト上位候補に挙がる武内夏暉投手(4年=八幡南)に完封負け(0-2)。4番の桜井亨佑外野手(3年=習志野)は「今日は野手で勝つぞ、という気持ちでやっていました」。その言葉通り、3回2死満塁から桜井の二塁への適時打で先制。5回にも2死一、三塁から再び桜井の左前適時打、高橋の右前適時打で2点を追加した。

投手陣の選手層の厚さも証明した。前日に続き、エース西舘勇陽投手(4年=花巻東)が先発回避する中、岩本大地投手(4年=石岡一)が4回、岩城颯空投手(2年=富山商)が2回、最後は三奈木亜星投手(2年=浦和学院)へとつなぎ、国学院打線を6安打1点に抑えた。

リーグ戦初勝利を挙げた岩城は「打者に集中して絶対に打たれない、という気持ち投げました」と、キレのいいスライダーで2安打1失点。「素直にうれしいです」と笑顔を見せた。

総力戦で勝利をつかんだ。清水達也監督(59)は「2試合続けては(国学院大に)やられない、と。気合が入っていたと思う。頼もしいですね」と、選手たちを温かな目で見つめた。29日は3戦目。リーグ戦前半の折り返し。勝ち点を全員で取りにいく。

▽国学院大・鳥山泰孝監督(6安打1得点に)「東都の好投手たちは球威、球質、馬力がある。もう1度彼らの長所を上回る準備をして攻略していきたい」