巨人門脇誠内野手(23)が阿部慎之助新監督からの最上級の期待に応えていく。

22日、川崎・ジャイアンツ球場で秋季練習に参加。指揮官から来季の遊撃レギュラーとして構想された。主力として戦うことを求められ「身が引き締まる。あとは自分次第」と決意を示した。

来季の目標は「全試合出場」と設定。球界で2年目以内の遊撃手の全試合出場は00年以降では阪神鳥谷、巨人坂本、西武源田、ロッテ藤岡の4人。球団では2リーグ制となった50年以降、坂本だけだ。「試合に出る以上は存在感が求められる。自分が守ってる以上、自分のポジションという思いを持って、巨人のショートと言われるように」と成り上がっていく。

1年目は126試合出場で打率2割6分3厘。前半戦最終カードのヤクルト3連戦中に、当時ヘッド兼バッテリーコーチの阿部新監督から逆方向の意識を助言され、後半戦はリーグ3位の打率3割2分。9月5日ヤクルト戦以降は遊撃の先発が定位置となった。11月のアジアプロ野球チャンピオンシップの代表候補にリストアップされる。侍ジャパン井端監督に「スローイング、捕る形など、どんなイメージ、意識か聞きたい」と貪欲に成長の種を探す。

不動の存在へ、守備は「100%を目指せる」と無失策を掲げる。打撃は「四球をチーム一番で取れるように」と、今季3割2厘の出塁率を4割とするのが目標。9月17日ヤクルト戦では1人で5打席36球を投げさせ、サヨナラ打も放った。二岡、坂本と続く強打の遊撃手とは少し違う。門脇カラーで巨人の遊撃に君臨していく。【上田悠太】

【関連記事】巨人ニュース一覧>>