明大は5-9で法大に逆転負けを喫し、優勝の可能性が消滅した。

今秋ドラフト候補の上田希由翔(きゅうと)内野手(4年=愛知産大三河)が初回に先制適時打を放つなど2打点。リーグ通算73打点で歴代4位タイとした。法大は4回に打者一巡の猛攻で6点を奪い逆転。1勝1敗とした。立大は東大に連勝し、今秋初の勝ち点を挙げて5位でシーズン終了。東大は52季連続の最下位。優勝の可能性は、28日からの早慶戦を控える慶大と早大に絞られ、勝ち点を挙げたチームが優勝となる。

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4連覇には届かなかった。9回2死一、二塁のチャンスで、上田希はフォークに空振り三振。悔しそうな表情のまま、整列した。

「今までチームに救ってきてもらって、最後に自分が救う場面で1本出なかった。申し訳ないです」。2連勝で勝ち点を挙げた場合は優勝決定戦の可能性があったが、逆転負け。「ここぞで勝ち切れなくて、悔しい結果」と言葉を絞り出した。

1年秋から4番に座り、重圧と闘ってきた。この日は初回1死一、二塁、右前打を放ち1点を先制。2回にも内野ゴロで1点を追加し2打点。通算73打点は歴代4位タイだ。経験を積んでドラフト上位候補となったが、それでも「もっともっと上を見て、満足せずにレベルアップしていきたい」と淡々。田中武宏監督(62)は「チャンスの場面には恵まれたと思うが、モノにしたことが素晴らしい」とたたえた。