駒大(2部1位)は8回に起死回生の同点3ランで、東洋大(1部6位)と引き分けた。1分け1敗で3回戦に持ち込み、1部昇格に望みをつないだ。

追いかける展開が続いたが、3点ビハインドの8回だった。2死一、二塁で、それまで2安打1四球と気を吐いていた6番三浦颯斗外野手(4年=八戸西)が、「真っすぐ1本で待ってました」と高め直球を振り抜き右翼席へ同点3ラン。「2つ勝つしかないので、粘り強く。最後笑って終われるように」と敗退の危機を救った。

2年春に右膝、3年の夏には左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。ケガを乗り越え、今秋のリーグ戦から公式戦に出場し始めた4年生の劇的一打だった。大倉孝一監督(61)は「前半から見ると厳しい展開だったので、三浦の3ランでギリギリ引き分けにしてくれたって感じですね」と、3時間34分の死闘を振り返った。

1分け1敗の駒大は、3回戦以降に2勝すれば1部昇格が決まる。