俺もミレニアム世代! 侍ジャパンの藤原恭大外野手(23)が3安打2打点の活躍で、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」の1次リーグ全勝突破に貢献した。18日のオーストラリア戦に「1番左翼」で侍デビュー。2000年(平12)生まれの同い年で、第1戦、第2戦で本塁打を放って勝利を導いた森下翔太、万波中正の両外野手に受けた刺激を力に変えた。19日の決勝でも侍ジャパンの大会連覇に力を尽くす。

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負けてはいられない。藤原が同世代の刺激を力に変えた。侍ジャパンのトップチームでは初スタメンの「1番左翼」で6打席立ち、3安打2打点5出塁。リードオフマンの務めを果たし、13安打10得点の猛攻でコールド勝ちを呼び込んだ。

「独特な緊張感がありました。非常に学ばせてもらいましたし、自分としても成長できた1日だと思います」。高校ジャパンを経験し、プロでは今年3月にはWBCのサポートメンバーで侍ジャパン入り。正規メンバーとしての日本代表戦を、会心の働きで飾った。

第1戦で森下、第2戦では万波が本塁打。ともに井端ジャパンの勝利を呼び込む千金弾を放った。春夏全国制覇した大阪桐蔭での高校時代は彼らの上を行ったが、00年生まれの同学年野手が躍動する姿を、ベンチで見届けるしかなかった。 小園にも刺激を受けていた。中学時代は「オール枚方ボーイズ」のチームメート。全3試合に先発し、12打数6安打で打線をけん引し続けていた。「ずっとスタメンで出てすごく活躍していて。ベンチで見ていて、自分もここで一緒に戦いたいとずっと思っていた。(同学年に)負けてられないと思いながら、ベンチでずっと見ていました」。ようやく巡ってきたチャンスで思いをバットに乗せた。

この日はロッテ吉井監督も解説者として来場。「頑張れよ!」と声をかけられ一層気合が入った。その前で決めた1次リーグ全勝突破。「勝つことをまずは目標に置いて。自分ができることをしっかりやっていきたい」。17年の第1回以来となる大会連覇へ、19日の決勝でも全力を注ぐ。【波部俊之介】