中日入団が決まった前巨人の中島宏之内野手(41)が29日、名古屋市内の球団事務所で契約を交わし、会見を行った。今季年俸5000万円から大幅減となる2000万円プラス出来高で新たなスタートを切る。

2000安打まであと72本と迫る中で巨人を戦力外となったベテランは新天地での活躍に自信を示した。

「心機一転、ドラゴンズに入団させていただきうれしく思います。また勝負できる。気持ちもわくわくする。喜びが大きい。バットに当てるのは得意かな。チャンスで回ってくればやる気になってしまう(笑い)。得点圏が売りです」。

中日はチーム得点数が12球団ワーストの390と慢性的な攻撃力不足が課題だ。豊富な経験、勝負強い打撃とパンチ力を併せ持つベテランには代打の切り札として期待される。立浪監督からは「期待している。点を取らなあかんから頼むな、と言っていただきました」とすでに話をしていることを明かした。

プロ21年目の今季は春季キャンプの紅白戦で右手に死球を受け骨折。7月に1軍昇格したが、8試合に出場後は出場選手登録を抹消され18打数5安打に終わった。42歳を迎える来季は2000安打への挑戦も注目されるが「最近は周りが言っているほど気にしてない。その打席、打席で勝負している。その結果で」と淡々と話した。(金額は推定)

【一覧:プロ野球12球団 戦力外 退団 移籍 引退選手など】はこちら>>