プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(56)の長男で、慶大野球部でプレーする清原正吾選手(3年=慶応)が24日、プロ野球選手への夢を口にした。

この日、神奈川・横浜市内の同大グラウンドで練習納めに参加。ランニング後、施設の大掃除に汗を流して気持ちを引き締めると「このままじゃ絶対に行けないと思ってるんですけど、この1年間で目指せるものであれば目指したいなと思います」と、父と同じ舞台への思いを語った。

中学、高校は野球部に所属せず、慶大野球部の門をたたいた。大学通算はまだ1安打。ただ、秋のオープン戦では「いい結果を残せています。4年生主体の試合でもいい投手を相手に結果を残せているので」と、本塁打も安定して出始めていることを明かした。現在は足と肩を生かし、外野手にも挑戦中。Bチームで「4番右翼」を任させるケースも多いという。

弟の勝児選手(慶応2年)はこの夏で高校野球を終えたが、夏の甲子園を制した。決勝の日がたまたま誕生日だったという正吾は「感動をありがとう、という気持ちです。最高のプレゼントをもらいました」と秋、冬と季節が過ぎても感動を忘れない。

「なんとか親孝行したい気持ちで覚悟を決めて入部した部分もあったので、最後、形として残るように春も秋も安定して試合に出続けて、ずっと応援してくれてる家族のためにも恩返しをしたいです」

優勝、プロ入り、恩返し-。多くの思いを抱え、大学4年生になる。【金子真仁】