パナソニック野球部とヤングリーグ(中学硬式野球)の選手が交流する「食育&野球教室」(本社主催)が20日、パナソニックベースボールスタジアム(大阪府枚方市)で4年ぶりに開催された。枚方ヤングホークス、ヤング神戸須磨クラブ、泉大津ヤング、兵庫夢前ヤング、ヤング湊クラブ、兵庫川西ヤング、ヤング姫路アイアンズの7チームで選手72人、指導者・保護者70人が参加。開会式ではパナソニック野球部の永江大樹主将(24)が「どんどん分からないことは聞いてほしい」とヤングリーガーらへ呼びかけた。

午前中の食育教室では、イオングループの弁当総菜チェーン大手オリジン東秀株式会社の岡山彩香さんと岡内咲月さんが講義。大谷翔平選手を例に食事の重要性や、特に大切なタンパク質、炭水化物の働きなどがスライド資料を使って丁寧に説明された。講義最後の3択クイズではマニアックな問題もあり、パナソニック野球部の選手とヤングリーガーらが楽しく知識を身に着けた。昼食時にはオリジン東秀の作りたて総菜弁当を食べる選手らを見て、同社広報の堀川信太郎さんは「直接話を聞いてくださった方が目の前で作りたてをおいしそうに食べてくださるのは本当にうれしい」と目を細めた。

野球教室は地域貢献に力を入れるパナソニック野球部が指導。雨予報だった天気も回復し、スタジアムと室内練習場で練習を行った。ポジション別に、バッテリーは投球練習とトレーニング、内・外野手は打撃と守備練習が行われ、特にフォームについて身ぶり手ぶりを交えて熱心にアドバイスが送られていた。教室後、ヤング神戸須磨クラブの田坂晃成主将(3年)は「自分と同じ左打者の選手にスイングまでしっかり見ていただき、教えてもらったことがない初めての経験もできた。高校になっても生かしていきたい」と充実の時間を振り返った。