今季からイースタン・リーグに新規参加するオイシックス新潟アルビレックスBCが15日、ハードオフ新潟の室内練習場で新ユニホーム発表および必勝祈願を行った。橋上秀樹監督(58)に、来日前の陽岱鋼外野手(37)を除く選手44人、スタッフらが参加した。この日で1日から行われた新潟での1次キャンプを打ち上げ。17日から静岡・伊豆市(志太スタジアム)での2次キャンプで実戦感覚を養う。23日のくふうハヤテベンチャーズ静岡との初実戦となるオープン戦、3月1日からのイースタン教育リーグを経て、3月16日のヤクルト(戸田)との開幕戦に向かう。

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デザインが一新されたオレンジ色のユニホームに身を包んだ橋上監督は神妙な面持ちで必勝祈願に臨んだ。「毎年恒例ですけど、ユニホームも一新して、今日が初めてのお披露目ということもあって、いつも以上に身の引き締まる思いでした」と背筋を伸ばした。

21年に新潟の監督復帰(11年以来)後、4シーズン目を迎える今季はイースタン・リーグに新規参加。球団としても監督としても新たな挑戦の年になる。「今年はまるっきり新しいシーズンになる。まだ始まっていないので私も見えない部分はありますけど、非常に楽しみで、新鮮で。これまでの何年間とは違った心境です」と新シーズンを心待ちにする。

この日、新潟での1次キャンプを打ち上げ、17日からは静岡・伊豆市で2次キャンプに突入する。23日にはウエスタン・リーグに参加する「くふうハヤテ」とのオープン戦も予定されている。体力強化メニュー中心の新潟での練習を終え、伊豆でいよいよ実戦レベルでの練習段階に進む。橋上監督は「思ったよりも調整は進んでいると思う。チーム内での会話も増えている。実戦が増えてくる2次キャンプが楽しみ」と順調ぶりを示した。

ヤクルトなどで指揮を執ったかつての恩師、野村克也さん(享年84)の“野村イズム”を受け継ぐ橋上監督は勝ち負けにもこだわる。「優勝するぐらいの気持ちでやりたい。決して(勝率)4割ぐらいの気持ちはまったくない。1つでも多く勝って、チームとしての存在感を出していきたい」。

開幕まで1カ月。「まずは、チーム全員が1年間、元気であること。そして、充実した1シーズンになるようにお祈りしました」。新たな始まりに、両手を合わせて願っていた。【大島享也】

 

○…新潟在籍3季目の藤原大智内野手(24)がキャプテンに就任することが発表された。2季連続でのキャプテン任命に藤原は「勝つことにこだわって、野球界に新しい風を巻き起こすぐらいの気持ちでやっていきたい」と力を込めた。副キャプテンにはBC信濃から加入した小西慶治内野手(25)と前DeNAの田中俊太内野手(30)が就任。投手キャプテンには新潟3季目で元オリックスの吉田一将投手(34)が就く。