4年後はライバルと同じプロの舞台を目指す。

東都大学リーグ2部の東洋大に進学した南恒誠投手(3年=大阪桐蔭)は18日、全体練習で汗を流した。

4日に埼玉・川越市内の寮に入寮し、5日から全体練習に合流している。

チームの管理上、全ての新人投手がAチームに混ざって練習。南は「ピリピリしているというか、オンとオフを切り替える空気がすごい。先輩は気軽に話しかけてくれて、練習に入り込みやすいです」と笑顔で話した。

大阪桐蔭ではソフトバンク1位の前田悠伍投手(18)と左右2枚看板。センバツでは2年時に優勝と3年時に4強を経験した。

高卒プロ入りを目指していたが、3年春のセンバツで転機が訪れた。先発した準決勝の報徳(兵庫)戦で、逆転負けを喫した。チームは4強入りも、納得する結果が残せず「もう一つ足りないものがあった。大学に進学してからでも遅くないと思ったので(大阪桐蔭の監督)西谷先生と相談して進学を決めました」と分岐点を語った。

前田について「向こうはどう思っているかわからないですけど、僕はライバル意識が強かった。刺激をもらっています」と背中を追いかける。

大阪桐蔭では高校野球引退後、遠方の部員以外は自宅から通学する。兵庫県出身の南は、実家のご飯を食べて10キロ増量の186センチ、91キロに。「野球選手としての体にするために脂肪を削って、その上で筋肉をつけたい」と話した。続けて最速145キロ右腕は「150キロ、最終的には160キロを出したい」と大きな体を生かし、出力アップを誓った。

井上大監督(49)は新チームについて「南を始め、今年入ってきた1年生みんな優秀です。(先発は)現状、1戦目に岩崎。2戦目はまだ誰かわからない。一條もあるし柿本もあるし、島田、向高もいますし。もしかしたら1年生に投げさせるかもしれない。順調にいけば1人、2人くらい(春のリーグ戦で)投げさせたいなと思っています」と新戦力に大きな期待を寄せる。