そら、当たり前よ-。阪神守備陣が、春季キャンプからの徹底したカットプレー練習の成果を見せつけた。まずは2回。2死二塁で先発門別が日本ハム田宮に左前適時打を浴びた。左翼前川が処理すると、カットマンの遊撃木浪へ送球。二塁走者の本塁生還は許したものの打者走者田宮を一、二塁間で挟んでアウトに仕留めた。5回2死二塁では漆原が細川に右前適時打をくらった。右翼森下は力強く一塁大山へ返球。この時も失点はしたが打者走者細川を一、二塁間でタッチアウトにし、傷口を広げなかった。

岡田彰布監督(66)は「ホーム投げてもセーフやろ。それだけのことやんか。セーフやったらバッターランナーをアウトにするってことやなあ」と基本を遂行したナインのプレーにあくまでも冷静だ。監督就任直後の22年秋季キャンプから「無駄な進塁は許すな」と、外野からの返球はカットプレーを基本としてきた。当たり前のことを当たり前に。積極性を押し出す「新庄野球」に、岡田野球の神髄で対抗した。

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