広島の新外国人トーマス・ハッチ投手(29=パイレーツ)が開幕ローテ入りを決めた。楽天打線を相手に、2回無安打1四球無失点。試合後、新井監督は新助っ人右腕の開幕ローテ入りについて「決まっている。今日のピッチングを見て(決めた)。いいピッチングだったと思います」と明言した。

前回2月24日巨人戦では、ツーシームを軸にゴロアウトが多かったが、オープン戦2度目の先発では真っすぐの仕上がりを確認した。「今日は真っすぐでしっかり押していきたいと思っていたので、それをできたことは良かった」。球団のスピードガンで最速149キロを計測し、三振以外の5つのアウトはすべてフライアウトだった。

課題とみられた走者を置いた投球は、2回2死一塁から岡島と対戦。3球連続ボールとなったが、クイックタイムはいずれも1・20秒前後と及第点といえる。本人は「スライドステップするときは体重移動をしっかりやる必要がある。すぐにできないので、ブルペンでやったり練習の中で回数を重ねてやっていくことが必要かなと思います」。さらなる適応に自信をのぞかせた。新井監督も「前回よりもクイックも改善されているし、本人も意識してやってくれている」とその姿勢を認める。

開幕投手の九里に床田と森下、術後順調な仕上がりを見せる大瀬良に加え、開幕ローテーション5枚目が決まった。ハッチは「毎登板、1試合1試合にかけて準備や投球を心がけている。しっかりとプランを持ちながら初登板に向けてやっています」と来日初登板を見据えた。

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