西武隅田知一郎投手(24)が、開幕ローテーションへ一発回答をしてみせた。

オープン戦初先発で6回3安打1失点。4回はウォーカーに先制本塁打こそ打たれたが、打者23人に毎回の10奪三振と、ソフトバンク打線相手に最少失点で仕事を果たした。「いい打者が多いのでしっかり低めを意識しながら投球できた。6回を投げようということでそれをクリアできて良かった」と笑みをこぼした。

低めに変化球が決まった。落ちる球で打者の空振りを誘う場面が多く目立った。4番山川からは1回2死二塁で134キロの球を振らせるなど、2つの空振り三振を奪った。チェンジアップやカーブなど、変化球で取った三振は9個。「10個は出来すぎですけど、シーズンでもしっかり要所で取れるようにしていきたい」とイメージした。

数種類の変化球を持つ左腕は、オフの自主トレから精度を上げようと取り組んできた。昨年主に投げたのはカットボール、カーブ、フォーク、チェンジアップと言うが「投げていない球もいっぱいある」と口にする。その1つとしてツーシームも磨くなど「幅を広げたい」と余念はない。

21年ドラフト1位で入団し3年目。7日に侍ジャパン日本代表として中継ぎ登板した欧州代表戦では、2回4奪三振無失点の快投を見せた。昨季は9勝をマークし、今季は開幕2戦目の先発が有力視される。「スタートダッシュはすごく大事。開幕からしっかりいい投球できるように」と意気込んだ。【山崎純一】

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