ソフトバンクの開幕ローテーション争いが大詰めを迎えた。

倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)が18日、石川柊太投手(32)、板東湧梧投手(28)、大津亮介投手(25)を19~21日の3、4軍戦に先発させると明言。開幕ローテは事実上残り1枠となっており、3人にとっては最後のアピールチャンスとなる。この日はそれぞれペイペイドームで投手練習に参加した。

石川は19日に3軍で熊本・火の国サラマンダーズ戦。板東は20日の4軍で火の国サラマンダーズ戦。大津は21日の4軍で大分・B-リングス戦。3試合はいずれもファーム本拠地のタマスタ筑後で午後1時から行われる。倉野コーチは「もちろん競争している状況。開幕ローテに限定すると、一定の評価をしないといけない」と説明。最終テストであることをにおわせた。

今季からチームに導入した映像分析システム「ホークアイ」の数値も参考にする。同コーチは「幸いタマスタにはホークアイも入っていますし、球を数字で見られる」と言いつつ「映像と数字だけで判断するようなことはしたくない。ちゃんと1軍のピッチングコーチの前で投げてもらいたい」と評価基準を語った。

19、21日は倉野コーチが、20日は中田1軍投手コーチが直接視察に訪れる模様。「本当だったら2軍がベストなんでしょうけど、移動もあるので」。2軍はウエスタン・リーグくふうハヤテ戦で静岡遠征に出ているため、ソフトバンクが誇る4軍制を活用した形だ。

開幕投手の有原を筆頭に大関、モイネロ、和田、東浜は開幕ローテに当確。最終6番目の男だけ決まっていないのが現状だ。1軍は19日の阪神戦から本番を想定したオーダーや作戦で勝利を目指す“ガチモード”。一方、筑後では石川、板東、大津が開幕ローテ入りをかけた“ガチ勝負”が行われる。【只松憲】

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