日本ハムの新庄剛志監督(52)がリリーフ投手陣の“回またぎ査定”を求めた。

チームには北浦、山本拓、杉浦ら回をまたいで登板できる中継ぎ陣が複数おり、指揮官は「回またぎのピッチャーは1イニング投げるピッチャーとは違う査定にしてもらうお願いはしました」と話した。13日に複数ポジションをこなせる選手などを対象にした「ユーティリティー査定」とともに球団に提案済み。いずれも導入される見込みだ。

既成概念にとらわれない“新庄式”が土台にある。最近は7、8、9回を1人の投手に任せ継投することを“勝利の方程式”とするチームが多く、昨季の日本ハムも7回河野、8回池田、9回田中正という勝利への流れがあった。だが指揮官は「それ(勝利の方程式)は誰がつくったのかな。ルールは?(笑い)。勝つために、どうすればいいかしか考えていないです」。2イニング以上続けて安定した投球ができる投手なら、その力を最大限生かし、新方程式を作り出す。

先発調整から一時的に中継ぎに配置転換したマーフィーについても指揮官は「例えば8球とか9球で終わった場合に、次のバッターや相性にもよりますけど、そのままいってとか、いろんな考え方できるので」。ブルペン陣だけでなく、先発候補として調整も、開幕時は中継ぎへシフトチェンジする金村ら、長いイニングでも十分投げられる投手には、モチベーションの上がる新査定になりそうだ。

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