右膝の違和感で登板を回避していた楽天荘司康誠投手(23)が、2週間ぶりの実戦復帰で元気な姿を見せた。巨人戦に先発し、4回途中61球を投じ、2安打無失点6奪三振。最速は154キロをマークした。「実戦が1週飛んで、出力を上げていこうというところで投げられなかった。今日はシーズン仕様というか、全力を出せるかなというところも自分の中ではチェックして、いい手応えだった」とうなずいた。

立ち上がりから全開だった。初回、1番佐々木をスプリットで空振り三振に仕留めると、続く門脇はカーブ、梶谷はこの日最速の154キロで空を切らせた。直球は常時150キロ台で「久しぶりのゲームで出力を出せる感じもあったので、良い兆候かなと。真っすぐで今日は空振りを取れたりとかもあったので良かった」と振り返った。

2回は4番岡本をスプリットで封じて4者連続三振。坂本を遊ゴロ、大城には153キロを中越え二塁打とされたが、後続を断った。3回は先頭萩尾に左前打を浴び、2死三塁のピンチを招いたが、先制打は許さず。4回2死としたところで、お役御免となった。

荘司は9日日本ハム戦(静岡)で右膝の違和感を訴え、1回に緊急降板。11日に都内の病院を受診し、右大腿(だいたい)骨滑車部骨挫傷と診断され、大事には至らなかったが、登板予定の16日ヤクルト戦(神宮)を回避していた。

登板翌日の状態に問題がなければ、開幕2戦目となる30日西武戦(楽天モバイルパーク)で先発する見込みだ。「コンディション的に問題なければやれる自信はある」と話した上で「しっかり僕としては開幕に合わせてというところです」と力を込めた。

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