巨人新外国人のルーグネッド・オドーア外野手(30=パドレス)の退団が26日、決まった。この日の東京ドームでの全体練習でも姿はなかった。球団が「開幕戦のメンバーからは外れるためファームで調整するよう提案したところ、本人から米国に戻りたいと退団の申し出があったため、本日、球団としても本人の意向を尊重して受け入れました」と、開幕3日前に電撃発表した。正式な退団の手続きは後日、行うとした。

今季新加入したオドーアはキャンプ途中の2月16日にチームに合流。右翼のレギュラー候補として期待されていたが、オープン戦では12試合に出場し、34打数6安打0打点0本塁打で、打率1割7分6厘にとどまった。6安打のうち内野安打が3本と、メジャー通算178本の長打力の片りんは感じさせなかった。

吉村編成本部長スカウト担当は「しっかりファームで調整して、コンディション等、全て上げてくれと彼と話し合ったけど、彼の中では2軍で調整するのは受け入れられないとなりました」と説明。また「私たちは代理人を通じて、契約の中で、全て1軍で試合に出すという確約はしていない」とも明かした。24日のオープン戦最終戦の後にファームでの調整を通達してから、球団はオドーア本人と複数回に渡って話し合いを行ったが、決別となった。【為田聡史】

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