今季から新規参入したくふうハヤテは、中日に0-8で完敗した。22日に球団初勝利(2○0阪神)を挙げるも雨天中止を挟んで2連敗。開幕から本拠地7戦勝ちなし(1分け6敗)となり、またしても今季ホーム初白星は、お預けとなった。

赤堀元之監督(53)が「初回がすべて。試合の入りが良くなかった」と嘆いた。先発の西浜勇星投手(21)が初回、制球が定まらず2つの四球を与え、2本の適時打と犠飛で3点を献上。「点をとられたくない気持ちが先行し、守りのピッチングになってしまった」と西浜。初回こそ球が高めに浮いたが、2回以降は立ち直り、その後4イニングは被安打2の無失点に抑え「最低限の仕事」と、悔しさをにじませた。0-3の6回には、2番手の大生虎史投手(18)が乱調。2安打5四球で4失点。終わってみれば登板した4投手で、8被安打13四死球と開幕前からの課題を露呈した。

攻撃面では、昨年のWBC代表右腕で中日先発の高橋宏斗投手(21)の前に7回2安打と打線が沈黙。その後は継投で今季初の完封負けを喫した。指揮官は「好投手を前に、積極的なバッティングはできていた」と、28日も同会場で行われる中日戦に期待した。【山口昌久】