球団初のセ・リーグ連覇を目指す阪神が、88年以来の開幕から2戦連続の完封負けとなった。

過去これまで阪神が優勝した年は連敗スタートはなかったが、今年はどうなるか。

序盤の再三の好機を生かせなかった。初回、1死から2番中野拓夢内野手(27)の右中間二塁打から2死一、三塁の好機をつくるも、5番佐藤輝が左飛。2回も先頭のノイジーが四球で出塁し2死三塁まで進むも、得点はできず。4回は4番大山、佐藤輝の連打から1死一、三塁としたが、初球スクイズを敢行した坂本の打球は小フライとなり、巨人岡本和がダイビングキャッチ。スタートを切っていた三塁走者の大山も戻れず、併殺となった。

先発の大竹耕太郎投手(28)は初回をテンポ良く3者凡退でスタートすると、3回まで被安打1。4回は2四球がからみ2死満塁のピンチを招いたが、最後は丸を遊飛に打ち取り切り抜けた。しかし0-0のまま迎えた6回、先頭の梶谷に四球を与えると、4番岡本和に先制2ランを被弾。さらに坂本に2者連続本塁打を許し、ここで降板となった。

代わった桐敷は3人を打ち取ったが、7回に3番手で登板した石井が先頭の代打萩尾に右翼への二塁打を浴びると、自らの失策も絡んでダメ押しの2点を失った。

阪神は29日の開幕戦も0-4の完封負け。好機をつくりながらもあと1本が出ない。前回開幕2戦連続完封負けだったのは88年。当時は広島に0-3、0-2で敗れ、開幕4連敗だった。今年はどうにか3戦目で断ち切り、ホームに帰りたい。

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