走攻守3拍子揃いでプロ注目の立命大の主将、竹内翔汰外野手(4年=創志学園)が「4番中堅」で出場し、阪神がドラフト1位に名を挙げる、関大の最速154キロ左腕・金丸夢斗投手(4年=神港橘)と対決した。

三邪飛、バットを折られながらの中飛、二ゴロと3打数無安打だったが、先発出場した選手の中で唯一、三振は食らわなかった。

昨秋の対決は2試合あり、8打数2安打。「3年はラッキーヒットでなんとかごまかしていた。ステップを変えたり工夫して、低い打球を打つことが大事」と対策を練って臨んだ。

この日チームが喫した10奪三振については「多いですけど」と苦笑しながら言った。「去年が98点なら今は92、93点。去年のように『あ、もう無理や』という絶望感は感じなかった。前ほどの圧もなかった。3回戦に進めば立命にチャンスがある」とリベンジを誓った。

自身は今春の練習試合13戦で5本塁打を記録した。そのうち関東遠征では明大や創価大から4試合3本塁打をマークした。スイングスピードやキレは冬よりアップし、成長を感じさせた。「前までは、スイング時間が長くて、乗せて放り込んでいたんですけど、今はインパクトを最短でぶつけた結果で打てています」。

チームは前節の2試合を含めた今春3戦で白星はない。スローガン「圧倒的王者」へ近づくべく「自分のレベルは上がっているんで、全然チャンスはある」と逆襲を誓った。【中島麗】