未来のミスタータイガースだ! 阪神森下翔太外野手(23)が歴代のレジェンドに並んだ。初回に先制9号2ランを放ち、9試合連続打点をマーク。1951年藤村富美男、85年掛布雅之が記録した球団歴代2位の数字に並んだ。試合は9連敗中だったDeNAに逆転負けを喫し、今季最長だった連勝は8でストップ。巨人が勝利したため2位から3位に後退した。

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弾丸ライナーが虎党の待つ左翼席に吸い込まれる。森下は地元横浜の西日に照らされ、ゆっくりとダイヤモンドを1周。ベンチに戻ると先輩にポンポンと頭をたたかれ、熱い歓迎を受けた。

「チャンスの場面だったので長打を狙うのではなく、ヒットでランナーをかえすイメージ。うまくバットに乗って角度がついて、最高の結果になってくれてよかった」

開始3分での先制アーチだった。初回、1番近本が右前打で出塁し、2番中野の犠打で迎えた1死二塁の場面。DeNA先発吉野の2ボールからの3球目、145キロの直球をガツン。「芯に当てたり、強い打球が行けば何が起こるかわからない」とファーストストライクを振り抜いた。

今季9号2ランで、21日広島戦(甲子園)からの連続試合打点を9に伸ばした。球団では、歴代1位の13試合連続打点を記録した86年バース以来、38年ぶり。51年藤村、85年掛布に並ぶ、2リーグ分立後の球団歴代2位となった。右打者に限れば、初代ミスタータイガース、藤村と同じ最長記録。プロ2年目の若虎が、輝く虎のレジェンドと並んだ。

これが森下にとって横浜初アーチだった。神奈川出身ながら、昨季はセ・リーグ本拠地最低の打率1割5分8厘と苦しんだ球場。「あんまりプロに入ってから得意としてなかったので。地元ですし、1本出たらうれしいですね」と笑みがこぼれた。

チームは逆転負けを喫し、連勝は8でストップ。ただ、8連勝中はチーム55得点のうち、森下が12打点をマーク。この日を含めてチームトップの44打点をたたき出し、勝負強さが光る。「打点にはこだわってこれからもやっていきたい」と頼もしさが増す23歳。「切り替えて連敗はできないので、しっかり勝っていきたい」。首位広島に1・5差と射程圏内。背番号1が勝負強いバットで打線をけん引する。【村松万里子】

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