昨季の台湾MVP右腕、日本ハム古林睿煬投手(24)が、23日楽天戦(エスコンフィールド)で日本球界デビューを果たす。地元・台湾メディアも大挙して訪れ、妻や祖母も観戦予定。22日同戦は1点リードの8回に試合をひっくり返される痛い逆転負けを喫したが、最速157キロの「火球男」が、チームに上昇気流を巻き起こす。

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5回裏終了時に発表された23日の予告先発に、エスコンフィールドのファンは大きな拍手で応えた。日本球界デビューを前に、古林睿煬は「明日は緊張すると思うけど、しっかりと準備したいと思います。チームが勝てる投球をすることが一番」と気を引き締めた。

キャンプイン直前に右脇腹を痛め出遅れたが、復帰後2軍では3試合に登板して3勝0敗。防御率1・72と力の違いを見せつけてきた。前回登板の12日2軍楽天戦は速球が150キロ台中盤を連発。6回を投げ3安打1失点と好投し、新庄監督から1軍昇格を伝えるメッセージを受け取った。

デビュー決定の報は、故郷の台湾でも伝えられた。昨年まで所属した統一のチームメートや監督からは、ビデオメッセージが届いたという。「孤独じゃない、1人じゃないんだって思えた。応援してくれている気持ちがとてもうれしかったです」。デビュー戦は妻に加え、幼少期から自分を育ててくれた「本当に特別な存在」という祖母も来場する予定。また10社20人ほどが駆けつけた台湾メディアからは、故郷の好物「77乳加」の差し入れを受け取った。ピーナツをチョコレートで包んだ地元の菓子。1月の来日以来、慣れない異国で生活してきた右腕には、心が落ち着く一品だった。

登板前日のこの日のチームは、終盤に逆転負けを喫した。試合後、新庄監督は「明日はやり返す」とだけ、コメントを残した。そのマウンドに上がる古林は「日本の打者は技術が高くて、バットコントロールもすごいと思っていた。それに加えてパンチ力がある選手も多い。明日は相手の打者の反応を見ながら攻めていきたい」。指揮官が「最多勝を狙える投手」と評する「火球男」が、いよいよベールを脱ぐ。【本間翼】

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