都市対抗野球が28日に開幕した。東北地区からは第1代表のJR東日本東北(仙台市)、第2代表のTDK(にかほ市)が出場。昨年準優勝のJR東日本東北は、成長株の早坂一希投手(23=東日本国際大)と丸山大外野手(26=亜大)の投打のキーマンが、30日のトヨタ自動車(豊田市)との初戦を前に意気込んだ。

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悔しさを糧に初の全国舞台に臨む。早坂は昨年1月から左手指の血行障がいを発症し、昨夏の都市対抗は準優勝と快進撃をみせた仲間の活躍をスタンドから見守っていた。「チームの結果はうれしかったですけど、マウンドに自分は立てなかった。サポートはできましたけど実際に戦力になることはできなかった。個人的には悔しい気持ちの方が大きいからこそ、来年また頑張ろうという気持ちになれました」。1年後には戦力として帰ってくると青写真を描いたと振り返る。

今年1月から指の感覚が戻り、3月ごろからやっと思い通りの投球ができるようになった。直後、最速150キロ左腕は「欲がでてきたのかもしれません」と、持ち味を生かす「球威で押す投球」から「変化球でコースをついて攻める投球」へ移行。試行錯誤で苦悩していた時期に、投手陣を支える竹本祐瑛投手(27=駒大)からの「お前の持ち味はそうじゃない」という言葉で、われに返った。もう1度原点回帰。早坂は「竹本さんはいろいろな選択肢を与えてくれる。自分を見つめ直すこともできましたし、思い切ってできるようになって、そこが一番大きかったと思います」と感謝した。そのかいもあって、都市対抗1次予選は11回無失点、2次予選でも13回2失点と好投し、チームの優勝へ大きく貢献した。

予選を終えてからの2カ月間は、体づくりやオープン戦をこなしながら調整。新球種のカットボール習得にも着手し、「引き出しが増えた」と手応えを感じて本戦に挑む。「投げるからには、全部ゼロに抑えるくらいの気持ちで投げようと思っています」。初の全国のマウンドでも強気に腕を振るう。【高橋香奈】

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