ミスターを超えた! 阪神近本光司外野手(30)が2安打を放ち、通算1071安打として入団7年目までの通算安打数で長嶋茂雄(巨人)を抜いた。プロ野球記録は青木宣親(ヤクルト)の1114。「ヒットを打ててよかった。また頑張ります」と話して、バンテリンドームを離れた。
8月中旬から38打席ノーヒット。並ぶまで残り2本としてから2週間近くを要し「(安打の)1本がすごく難しいし、いろいろな重みもある」と語っていた。 肩を並べる一打はいい場面で出た。7回無死一、二塁。左腕橋本の甘い149キロを完璧にとらえ、右翼線をライナーで抜いた。ここからさらに打線がつながり、試合を決める4得点。追い上げられた9回には長嶋超えとなる右中間三塁打。やはり近本が元気なら、猛虎打線は何の心配もない。
6月に亡くなったミスタープロ野球とは記録の縁がある。「1年目から(記録で)自分を引っ張ってもらった。野球人生の中ですごく大きな人です」。1年目の19年にいきなり159安打を放ち、長嶋のセ・リーグ新人記録を61年ぶりに更新。昨年は6年目までの通算安打で長嶋超えの最多933安打をマーク。今年達成した入団以来7年連続130安打も、ミスターの12年連続に次ぐ記録だった。
8月中旬まで打率トップを争うなど、ペナントレースのヤマ場で打線を引っ張った。歴史的な猛暑が続いた夏を元気に駆け抜けた。約3年前から疲労回復のためのアミノ酸などのサプリを摂取している。体だけでなく、神経の疲れが残らなくなり、気分もリセットできるようになった。「これがすごく大きいです」。さらには、善玉菌を摂取し、腸内で増やす「シンバイオティクス」という腸活に挑戦中。野菜やサプリから意識的にとって腸内環境を整え、体調維持に努める。
まだ本調子ではないが、ポストシーズンまでは1カ月以上ある。安打製造機の修復期間としては十分だ。【柏原誠】



