経営難に陥っている野球の関西独立リーグに所属する神戸、明石、紀州の3球団が、6月分から選手の給与を全額カットする方針を固めたことが17日、球団関係者への取材で分かった。

 同リーグは観客動員の減少やスポンサー企業の撤退で、資金繰りが悪化。09年には人気者だった神戸所属の女性選手、吉田えり投手が退団し、観客離れが心配されていた。広報担当者によると、6月分の給与を支払うめどが立たないことを選手に説明。「スポンサーを探す努力を続けていきたい」としている。

 選手からはチーム存続に不安の声が出る一方、「初心に戻り、観客に感動してもらえる野球をしたい」などの意見もあるという。

 [2010年6月17日11時40分]ソーシャルブックマーク