<コナミ日本シリーズ2012:日本ハム2-10巨人>◇第5戦◇1日◇札幌ドーム

 巨人加藤健捕手(31)が大ブーイングを浴びながらダメ押し打を放った。5回2死二、三塁で、打席に立つと、日本ハムファンのブーイングをはね返して2点適時二塁打。「必死でした」と振り返った。

 ブーイングの原因は4回無死一塁の場面にあった。バントの構えをしていたところ、多田野の投球が頭付近に来た。「昔、頭に当たったことがあるんで」と恐怖を感じた加藤はのけぞるようによけ、グラウンドに転がった。それが痛がるそぶりに見えた。柳田球審から死球と危険球の宣告がなされ、多田野が退場した。加藤は「何が起こったのかなという感じでした」と状況がつかめなかったようだが、日本ハムファンからは姑息(こそく)なプレーだと受け取られてしまった。