<中日2-2阪神>◇24日◇ナゴヤドーム

 先発した福原がまさかの負傷で、緊急降板した。4回表1死一塁。送りバントを試みたが、バットを握った右手人さし指にボールが直撃。痛みに顔をゆがませ、ベンチに戻った。投球続行は無理で、そのまま降板。名古屋市内の病院に直行した。レントゲン検査の結果、「右示指(じし)末節骨骨折」と診断され、キャッチボール再開まで6週間の見通し。前半戦の復帰は絶望的となった。25日にも登録を抹消し、2軍でリハビリを行うことになる。

 他の先発投手同様、福原も好調で、今季2勝を挙げていた。この日も3回までを2安打無失点に抑えていた。打線の援護もあっただけに、緊急降板がなければ、開幕8カード連続勝ち越しの可能性も高かった。久保チーフ投手コーチは「プレーをしていたら起こることもある。仕方がない」とかばったが、防げない負傷ではなかっただけに、あまりにも痛い。

 快進撃を引っ張ってきた先発ローテーションも再編されることになった。5月3日からは中日、巨人、横浜と9連戦を予定されている。代役として、2軍調整中のボーグルソンや上園らが挙がり、状態を見ながら、最善の策を練る。