オレ竜が雨に救われた。21日の横浜戦、3-4と1点ビハインドの4回裏開始前、雷雨が激しくなってきたことから中断。そして約30分後、ノーゲームが宣告された。「天気予報は見てません。この時期に雨が降るなんて思っていないよ」。落合監督は淡々とした表情で球場を後にしたが、初回から4点をリードされていただけに幸運の雨だった。

 初回、先発小笠原が2死一塁から連続四球で満塁のピンチを招くと、大西、相川に連続二塁打を浴びていきなり4失点。これで3試合連続の初回失点となった。打線が2回に和田の13号2ラン、3回に中村紀の犠飛で1点差としたものの、この日まで6試合勝ち星がなかった小笠原にとってノーゲームは救いだった。「反省しないといけない。同じことばかり繰り返しているので次はないように注意したい」。試合後は少し苦笑いしながら話した。

 また川上、岩瀬、荒木、森野、チェンの北京五輪組抜きの戦いとなった8月3日からは5勝6敗1分け。この日、敗れていれば五輪期間中の負け越しが決定するところだった。24日には代表組が帰国予定。主力抜きの苦しい戦いも残すは24日巨人戦(東京ドーム)のみとなった。【鈴木忠平】