中日落合博満監督(54)は22日、北京五輪日本代表組の帰国後の起用について、合流可能な25日巨人戦(東京ドーム)の出場をコンディション次第で見合わせる方針を示した。「ボロボロになって戻ってくる選手もいるだろうから(出場は)体調を見てから決めるしかない」。チームは川上、岩瀬、荒木、森野、台湾代表チェンの12球団最多5代表が離脱してから5勝6敗1分。3位に甘んじているだけに1日も早く戦列復帰してほしいところだが、ベスト布陣で戦えない可能性が出てきた。

 苦戦続きの星野ジャパンの中で、中日勢の負担も増している。岩瀬は投手陣最多の4試合に登板。セットアッパーとして今季ペナントレースでもなかった2イニング登板をこなすなど、フル稼働している。川上も慣れないリリーフとして岩瀬に並ぶ4試合に登板。野手では荒木、森野が全8試合中7試合に出場。普段とは違った重圧と疲労を抱えながら戦っていることを考えると、懸念されるのは体調面だ。

 関係者は「岩瀬は戻ってきてもすぐには使えないかもしれない」と話した。この日の韓国との準決勝で決勝2ランを浴びて3敗目を喫しており、心身のダメージが最も危惧(きぐ)される。首脳陣にとっては北京帰りの主力の体調が気がかりだ。【鈴木忠平】