巨人がベストメンバーでWBC日本代表との強化試合に臨む。21日の先発には、昨季の開幕投手を務めた高橋尚成投手(33)を立てる。当初はグライシンガーら外国人投手の登板が有力視されていたが、高橋尚が登板を志願した。2番手以降には、15日の紅白戦で好投を見せた福田らがマウンドに上がる。22日には先発ローテ入りを目指す西村健の先発が濃厚。得意のシュートで懐をえぐる。

 高橋尚は集中力を高め、ブルペンで投げ込んだ。投球練習後にはダッシュを敢行。登板に向けた調整にスイッチを切り替えた。日本代表と同様に、自らもシーズンに向けた大事な登板になる。13日のフリー打撃登板では亀井、小笠原に直球のみの力勝負を挑み、小笠原からは空振りを奪うなど調整は順調。「相手に関係なく、自分の投球をしたい」と常々口にする男は、イチローらを擁する豪華打線にも、“ヒサノリ流”を貫く。

 打線もベスト布陣を組む。伊原監督代行は「ラミちゃん、フォンちゃん(アルフォンゾ)も出ますよ」と、主砲コンビの出場を明言。日本代表にとっては仮想ベネズエラとなる。中井、円谷ら若手にとっては、格好のアピール舞台。主力と若手の融合で、サムライジャパンと胸を突き合わせる。【久保賢吾】

 [2009年2月19日7時25分

 紙面から]ソーシャルブックマーク