<練習試合:阪神8-5巨人>◇16日◇甲子園

 もう内海は怖くない?

 真弓阪神の左腕キラー構想が膨らんできた。「4番一塁」でスタメン出場した今岡誠内野手(34)が好調をキープ。5回裏1死一、二塁で、左腕深田から左翼線を破るタイムリー二塁打を放った。2安打1打点の活躍で、オープン戦は20打数8安打4打点と結果を残している。

 今岡が復活すれば、大きな可能性がチームに生まれる。2番関本をセカンドで起用し、7番に今岡を置くことで、メンチや新井ら長打力のある右打者をずらりと並べることができる。真弓監督は「去年は左投手にやられたイメージがある。いろいろ組める感じがするね」と話した。昨年は巨人内海に4敗し、防御率1・49と抑え込まれた。中継ぎでも山口を苦手とした。G倒実現には、左腕攻略は避けて通れない。しかもヤクルトとの開幕戦は左腕石川が候補の1人。右打線の編成に光明が差した。

 打線の構想が膨らむと同時に、真弓監督は「開幕モード」に突入した。関本に初めてバントの指示を2度、出した。「本人がそろそろ『実戦でバントをしたい』と言ってきたからね」。初回には浅い中飛で、スキをついて鳥谷&メンチがタッチアップに成功し、二、三塁でチャンスを拡大した。走塁面でも成果は着実に出てきている。開幕戦まで17日の中日との無観客試合を含め、残り9試合。真弓阪神の枠組みが整ってきた。【田口真一郎】

 [2009年3月17日9時56分

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