西武が新外国人としてブルージェイズ傘下3Aのジョナ・ベイリス投手(28)の獲得を目指していることが21日、明らかになった。米国では珍しい右サイドから最速150キロ超の直球と鋭いスライダーが武器。球団は鈴木哲国際担当が渡米し、契約に向けて獲得交渉を進めている。今季絶望となった守護神グラマンの代役ストッパーとして、後半戦巻き返しの緊急補強となる。

 ベイリスは中継ぎのスペシャリストで、メジャー通算成績は61試合5勝4敗0セーブ、防御率6・75。07年パイレーツでは桑田真澄氏(41)と同僚で、キャンプではメジャー枠をかけて争った間柄だ。日本の野球についても、桑田氏から学んでいる。今季は3Aラスベガスで38試合に登板し、7勝2敗5セーブ、防御率3・96。50イニングで48奪三振と、勝負どころで三振をとれるタイプだ。

 昨年王者は開幕から誤算続きだった。グラマンが左肩手術で離脱、中継ぎ陣の不調も重なり、上位2チームから大きく離されての3位に甘んじている。渡辺監督は後藤オーナーに緊急補強を直談判し、交換トレードで阪神から中継ぎの藤田を獲得。さらに「勝利の方程式」を担う助っ人補強で課題のブルペンを整備し、逆転連覇を狙う青写真だ。

 [2009年7月22日7時43分

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