＜楽天３－７阪神＞◇２日◇Ｋスタ宮城

　阪神城島健司捕手（３３）が豪快なダメ押し弾をぶっ放した。１点を勝ち越した直後の９回２死一、三塁のチャンス。カウント０－１から守護神川岸の真ん中にきたスライダーをとらえた。左翼手が追うことをあきらめる強烈な弾道。左翼中段にたたき込む３ランで試合を決着させた。

　「僕はインサイドの真すぐを待っていた。肩口から来るボールだったので。（バットの）シンに当たったので打球は低かったけど、十分に入ると思いました」

　球場の広さは、体が覚えている。楽天の本拠地Ｋスタ宮城はダイエー所属時代にも試合をしてきた。派手に改装される前の宮城球場。「外野席が少なくて、狭くてね。ホームランを打つとすぐに場外弾、場外弾ってメディアにいっていた。でも『場外しかないやん』って思っていたよ」と振り返っていた。５月３１日には敵地での練習でベンチ内のリクライニングシートに腰掛けて「どうして寝られるの？

　試合中に寝ることなんてないでしょ」と球場の変化を楽しんでいた。

　スラッガーらしい豪快な一発をぶちかまして、楽天との対戦成績を２勝２敗の五分で終えた。次は本拠地甲子園に戻って、まずは交流戦での借金返済を狙う。

　［2010年6月3日11時37分

　紙面から］ソーシャルブックマーク