<フェニックス・リーグ:ヤクルト9-12ソフトバンク>◇11日◇西都

 ソフトバンク自慢の救援陣が、最終実戦調整を終えた。まずは、守護神の馬原孝浩投手(28)が6回から登板。不運な安打などもあり1イニングで3安打3失点という内容だったが、CS本番へ向けてまったく悲観することはなかった。「久々だったんで気持ちが入らない部分もあった。逆に走者を出したことでいい調整ができた」。9月20日(西武戦)以来21日ぶりの実戦登板。決戦を前に、実戦のマウンドで1イニングを投げられたことだけで十分な収穫だった。

 7回から登板した摂津正投手(28)も、20日ぶりの実戦登板で好感触をつかんだ。先頭打者から3者連続で四球を与えたが、すべて微妙なコースをボールと判定された。「球自体は思ったところに投げられた。試合での緊張感を感じて投げられてよかった」。自らの3四球で招いた無死満塁のピンチも、結局無失点で切り抜けた。

 8回から登板した甲藤啓介投手(26)も3安打で1点は失ったが「打たれたらダメですけど、状態は悪くないと思う」と自信をのぞかせた。前日の試合ではファルケンボーグ、森福、金沢が調整登板で好投。リーグ最強の救援陣が決戦への準備を整えた。

 [2010年10月12日10時54分

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