中日のドラフト5位、関啓扶投手(18=菰野)が20日、初体験の1軍練習で高い評価を得た。

 落合監督、森ヘッドコーチらが注視するブルペンで85球を投げた。速球派の浅尾、鈴木にはさまれていたが、スリークオーターから放たれる直球は、130キロ台中盤にもかかわらず目を引いた。緊張のあまり球数を告げる捕手の声に気付かず、指揮官に「覚えてません…」と報告。それでも、最速148キロの剛腕ぶりをかいま見せた。ブルペンで落合監督は終始笑顔。周辺によると「いい球だ」と称賛していたという。受けた前田は「力強い。高卒にしてはすごくいい」と評価。広島畝スコアラーは「腕が振れるし制球がいい。最初見て、高卒とは思えなかった」と絶賛。阪神飯田スコアラーも「早く出てくるかもしれない」とチェックした。

 「(2軍)読谷よりもいい感じで投げられました。1軍の投手はフォームが安定している。勉強したい」。投球後は浅尾の投球を後ろから研究。1日限定の1軍参加を糧に、早期1軍昇格を目指す。【柏原誠】

 [2011年2月21日11時27分

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