オリックスがサブキャプテンを設置!?

 岡田彰布監督(53)は9日、来季はキャプテン後藤光尊内野手(33)のユニホームに「C」マークを着けると発表。続けて「大引はC(´)ダッシュや。Sを付けてSCもええな」と大引啓次内野手(27)のサブキャプテン任命と、球界初?

 のサブキャプテンマーク導入プランまで披露した。

 ユニークな構想は期待の表れだ。秋季キャンプ第1クール最終日。将来のキャプテン候補を聞かれて「大引やろ。アドバイス、結構やっとったよ」と即答した。今季の大引は2番遊撃に定着。ピンチでマウンドに駆け寄り、投手に声をかける場面にベンチの指揮官は強い印象を持った。「このイニングさえ抑えたら、流れこっちくる、ここやぞ!

 っていうアドバイスとかな。ピッチャーはバッター一直線になるから、そういうひと言が効くんよ」。

 面白い岡田プランは大引の望むところだ。「僕はマークがあってもなくてもやることをやります」。浪速と法大で主将を務めキャプテンシーの何たるかは知っている。「数字に出ないプラスαのことをやらないと。ヤクルト宮本さんのようになれれば。チームが勝つことが僕には重要で、そういうことを考えて投手にも発言したい」と自覚をみせた。

 もっとも「ある程度、成績ようないとピッチャーに言えへんし」と、岡田監督は成績アップの注文を忘れるはずがなかった。【押谷謙爾】