阪神狩野恵輔外野手(29)が、捕手として出場する準備を進めることが10日、わかった。9日に捕手の今成が出場選手登録を抹消され、「捕手2人制」となった。吉田バッテリーコーチは「非常時には狩野が待機している。というのもあって、捕手を2人にしている」と説明した。

 狩野は現在、外野手に専念しているが、入団時は捕手。09年には127試合に出場するなど、正捕手の座をつかみかけていた。しかし、翌年の10年に城島が加入し、捕手としての出場が激減。1軍公式戦では1試合のみにとどまった。さらに腰痛に苦しみ、同年オフに椎間板ヘルニアの手術を受けた。それでも外野手登録された翌11年に、捕手として1試合出場している。

 今季は8月28日に初昇格し、ここまで7試合で打率3割3分3厘。打撃好調の男が「第3の捕手」としてスタンバイする。