ロッテ角中勝也外野手(25)が14日、QVCマリンで契約更改を行い、3200万円増の推定4200万円でサイン。独立リーグ出身選手として首位打者を初めて獲得し、ベストナインに輝き、WBCの日本代表候補にも選出された。大ブレークの1年に「新人王(の益田の来季年俸)と同じくらいです」と評価額を明かした。

 球団史上最高昇給率は94年の榎投手の377%増。記録更新の期待もあったが320%増。それでも「不満はないです。順位も順位(5位)だったので」と納得顔。交渉を前に里崎から助言も受けていた。「希望の上限と下限の金額を決めた方がいいと言われた。希望額だけだと、それより低い時にショックなので」。心を整えて判を押した。

 独立リーグ時代は月給13万円。当時から20倍以上となる大昇給だが使い道について「やめたときに遊んで暮らせるだけのお金をためたい」と貯金を優先させる。18日には古巣の高知ファイティングドッグスを訪問予定で、お世話になった球団関係者へのあいさつや、ファンへのサイン会を行う。「独立リーグ出身の選手でも、ここまでできるのを見せられた」。来季はWBC出場と出塁率4割を目指し、独立の星として輝き続ける。【広重竜太郎】