連敗ストップの中日ベンチ裏で内紛が起きていた。4番エクトル・ルナ内野手(33)が故障以外では初めてスタメン落ちした。本人は相当不服だったようで、井上打撃コーチは「何でオレを外すんだとフテくされてたみたい。(代打の)スタンバイはしていなかった」と“職場放棄”していたことを明かした。

 9日のオーダーはコーチ陣に任されていた。ルナは4日に左膝痛から復帰後も状態が上がらないことを踏まえ、メジャーにならい休養日の感覚でスタメンを外した。その真意が助っ人には十分伝わらなかった模様だ。

 高木監督は「調子が悪いから」と内紛に触れなかったが、井上コーチは「ベンチに入れば全部スタメンとは契約書に書いてないはず。それがダメというなら監督批判になるし、日本の組織をナメてる」と断言。「また明日本人と話してみる」と事情聴取する方針だ。今日10日のスタメン復帰も微妙。3位を争うチームに助っ人造反の火種が生まれてしまった。