ソフトバンクとオリックスによるパ首位攻防3連戦が、今日2日からヤフオクドームで行われる。首位ソフトバンクは首の違和感を抱えていた内川聖一外野手(32)のスタメン復帰が予想される。1・5ゲーム差で追うオリックスは、3日に金子、4日に西の両投手を中5日でつぎ込む方針。さあ、いよいよ決戦だ。

 充電完了!

 ソフトバンク内川が1日、今日2日オリックス戦でのスタメン復帰を熱望した。首の違和感を抱えてここ2戦はベンチスタート。ペナントの行方を左右しそうな首位攻防3連戦を休んでいられない。朝の仙台空港で闘志を燃やした。「シーズンの中では、どの試合も大事。試合に優劣はつけちゃいけないけど、この時期になると出なきゃいけない試合がある」。

 8月28日の日本ハム戦の守備で顔面を強打し、首を痛めた。29日楽天戦は指名打者で先発。1四球を選んだが4打数無安打に終わった。「出なかったら迷惑がかかると思ったけど、出ることで迷惑がかかってしまった」。続く2戦はチームの意向もあり、今回のオリックス戦に向けて回復を優先。前日8月31日は代打で1打席だけ立った。

 おかげで首はしだいに良化。ただ万全ではない。「普通に立ってる状態で首を上げ下げするのは大丈夫だけど、しゃがんでするのはしんどかった」。打撃より守備面で負担がかかるというが「守れるなら守りたい。DHなら申し訳ない気持ちになる」と左翼守備も希望した。

 藤井打撃コーチも「必要な選手。出てもらうつもり」と明言。3番が濃厚だ。福岡に戻った内川は治療して準備を整えた。「向こうもローテを替えてくるみたいだし、こちらもそれ以上の気持ちで立ち向かわないと」。オリックスは2、3戦目に中5日で金子、西の2本柱を投入する見込み。内川は金子を今季16打数9安打と攻略しており心強い。チームは最短で6日に優勝マジックが点灯する可能性がある。球界を代表するヒットメーカーが、強力打線をさらに加速させる。【大池和幸】