オリックスとソフトバンクのパ2強が、ともに今日23日から本拠地での戦いに挑む。ソフトバンクを2・5差で追うオリックスは8連戦を迎え、逆転Vへの最大のヤマ場だ。西武相手に初戦は西が先発。明日24日は金子千尋投手(30)で、エース右腕は熱い決意を表明した。

 胸の内にある優勝への決意を、しっかりと言葉に乗せた。エース金子がきっぱりと言い切った。

 「いい経験になっているが、いい経験で終わらせるつもりはありません」

 首位ソフトバンクと2・5差という激戦。いよいよ残すは11試合。1つでも負ければ、それはソフトバンクの優勝が近づくことを意味する。オリックスは今日23日から8連戦。金子は明日24日の西武戦で先発する予定だ。チームにとって逆転Vへの道は、勝ち続けなければ切り開かれない。さらに金子は10月2日のソフトバンクとの最後の直接対決にまわる見込み。託される役割は誰よりも大きい。

 エースは「毎試合気持ちは変わらない。周りは後半戦の1勝が重いとかいうけど、僕の中では春からそうやっているつもり」と冷静さを忘れない。1シーズン通じて熱い気持ちを込め、マウンドに立ってきた。「投げてケガをして、それで終わってもいいくらいの気持ちでやっています」。1試合にかける強い思いが、自然と口をついた。

 プロ10年目。オリックスにも最短で24日に優勝マジックが点灯する可能性があり、逆転Vは決して手に届かないものではない。14勝、防御率1・99、奪三振190個。投手3部門でトップだが、もっとも欲しいのは優勝の2文字。チームのために、決死の覚悟でその右腕をふるう。

 ▼今日23日にソフトバンクが楽天戦○、オリックスが西武戦●のときのみ、ソフトバンクに優勝マジック4が点灯する。ソフトバンクの優勝決定は最短25日で、23日からソフトバンク○○○、オリックス●●●のときのみ決まる。

 ▼2位オリックスのマジック点灯は最短で24日。23日からオリックス○○でソフトバンク●●または●△、オリックス○△でソフトバンク●●の場合、マジック8が出る。